変化する景色

南湖周辺は栗林公園の中でも特に変化がよくわかる所です。江戸時代に書かれた「栗林荘記」には、南湖を廻る経路について「普陀より是に至るまで径咸(み)な紆曲し、湖面隠見常ならず」と書かれています。その景観と多様性について、視界、植生などの面から考えてみます。

南湖をめぐるルート上で暗いところを示しています。特に、常緑広葉樹の高木の部分は暗くなっています。

南湖周辺には見え隠れの大きな変化があります。X印は築山のために池が見えないところ、目のアイコンはビューポイントです。池を1周する間に5回は池が隠れます。

楓の多い場所、松が中心の場所など植生も場所によって変化します。アイコンはモミジ、背の高い松、常緑広葉樹、低く仕立てた松を表します。池が隠れる場所(X印)は周囲の植生がそれぞれ違っています。

池を一周する時に現れる変化ポイント

1             スタート(仮) 道幅減
2 分岐
3 橋。
4 T字路 (分岐、屈曲)
5 カーブ
6 築山の間に入る(谷地形)。カエデの木の間に入る
7 カーブ
8 カーブ 視界狭い。
9 視界開ける
10 カーブ。視界広い
11 築山の間に入る(谷地形)。松の間に入る。この辺り上り坂
12 分岐
13 橋。左右視界広い。反り橋なので上り下りあり。
14 常緑広葉樹の林。視界狭い。16くらいまで下り坂。
15 急カーブ。この辺り薄暗い。
16 カーブ
17 T字路
18 橋(桟道)。左側の視界が開ける。
19
20 多少広いところに出る。視界広がる。
21 視界閉。上り坂
22 山頂。視界広がる。
23 下り坂。池側は見える。
24  築山のため池が隠れる