栗林を歩く

栗林公園を、東門からの道順に沿って紹介します。

見通しの良い場所と狭い場所、松林と広葉樹の林など、歩くに従って風景が移り変わること様子に注目してください

紫雲山を正面に

東門(現在の正門)から入園すると正面に紫雲山を見ながら進むことになります。この門は江戸時代には招待客などが使用する門でした。門の前後が広場状になっています(写真1枚目)

エントランス広場から左(南)に入り、松のライン沿いを進みます(写真2枚目)。パンフレットにあるコースとは違いますが、これはかつて招待客が通ったルートです

 

東門の風景
東門の風景
東門を入ってすぐ南へ
東門を入ってすぐ南へ

直線の路1

しばらく南に進み、松の並びに沿うように西に曲がります。するとまた紫雲山を正面に見ることになります。左は北湖ですが、人口の丘で隠しています(写真1枚目)

この辺りの路は大体直線ですが、長い直線は避け、短い直線をつないだものになっています。路がクランク状に折れていますが、これは遠くまで見えすぎないためでしょう。クランクの後、また西に向かう直線の路になります(写真2枚目)

直線の路
直線の路

 

 

直線の路
直線の路

直線の路2

松並木を抜けると、 約90度曲がって南に向き、また直線の路があります。赤い欄干の橋辺りで路が少し高くなり、橋の向こうはあまり見えません(写真1枚目)。この辺りまでは仕立松がメインで高い木が無く、日当たりの良いところです。(写真2枚目)

直線路と橋
直線路と橋
低い仕立松が中心の風景
低い仕立松が中心の風景

木立の中へ

右手(西)へ曲がると景色が突然変わって林の中へ。自然松と広葉樹が多くなり、少し暗くなります(写真1枚目)。樹で見えませんが正面が紫雲山です

 この道沿いの木の間に茶室と茶庭があります(写真2枚目)

 

高木と茶室の風景
高木と茶室の風景
茶室「新日暮亭」
茶室「新日暮亭」

西湖は素朴な趣

紫雲山のふもとの池(西湖)に出ます(写真1枚目)。この辺りは自然に上に伸びた木が多いです。山には鬱蒼と木が茂り、岩の露出した崖が見えます(写真2枚目)

西湖のほとりに出る
西湖のほとりに出る
露出した岩盤の風景
露出した岩盤の風景

小普陀

西湖に沿って南へ進むと石組が築かれた人工の山があります。小普陀といい、この辺りが園の南西の隅です

人工の山と石組
人工の山と石組
樹の茂った小普陀周辺の風景
樹の茂った小普陀周辺の風景

楓岸はカエデの山

小普陀から東に進み、南湖の南岸に出ます。ここは言ってみればカエデの山です。路は曲がりくねりながら、カエデの植えられた人工の山の間を通ります。路の左手(北)には南湖が見え隠れします

曲がる路と盛土の山と楓
曲がる路と盛土の山と楓
楓岸の紅葉
楓岸の紅葉

一旦視界が広がる

楓岸を進むうちに林が途切れ、池がよく見えるようになります(写真1枚目)。この辺りでは自然と左を見たくなるでしょう。少し進んでから、さらに体を回転させて振り返ると掬月亭が良い感じに見えます(写真2枚目)

林が途切れたところ
林が途切れたところ
南湖南岸から掬月亭を見る
南湖南岸から掬月亭を見る

松に覆われた山

 一旦視界の良い場所に出た後、今度は松に覆われた山(冠松岡)へ入ります(写真1、2枚目)

南湖南東岸の松
南湖南東岸の松
松の間を通る路
松の間を通る路

山から谷川へ

松の間を抜け坂を下ると、水が流れ、常に水音がする場所へ出ます。山を歩いていたら谷川に出たイメージでしょうか。この辺りは地形も開けて日当たりが良く、直前の林とは印象が一変します

明るい風景
明るい風景
流水と飛び石
流水と飛び石

回中と桟道

偃月橋を渡るとまた風景は一変し、薄暗く視界の狭い森に来ます。ここから西へ進むと、大きな石組の麓に木で道を作ったところがあります。ここは岩山のようです。岩山に貼りつくような橋(桟道)があります

 

薄暗い森
薄暗い森
岩に張り付く路
岩に張り付く路

渚山からの眺め

桟道を抜けたら、池の北すぐそばにある山へ登りましょう。ここからは池のほぼ全体が見えます

南湖北岸の山(渚山)からは池全体が見える
南湖北岸の山(渚山)からは池全体が見える
南湖北岸の山(渚山)から見た掬月亭
南湖北岸の山(渚山)から見た掬月亭

掬月亭へ

渚山を西に降りて少し歩くと掬月亭へ到着です。掬月亭の周りには白砂が敷かれていて、ここだけでも一つの庭のようになっています

渚山から掬月亭へ
渚山から掬月亭へ
掬月亭周辺
掬月亭周辺