栗林公園には1400本のマツがあるということですが、その中から主に「箱松」「根上り五葉松」「鶴亀松」の3つの仕立て松をご紹介します。ほかのマツについては簡単に紹介します。
北湖周辺には松の生垣が数か所あり、詳しくは後で見ますが独特なものです。
写真奥の背の高い生垣が屏風松で、北庭の建物を南庭から隠しています。その手前の松は、箱状に仕立てられていることから箱松と呼ばれています。
<場所>
南庭と北庭の堺
北湖周辺
屏風松と箱松の間は松並木の路となっています。
写真右の一群の松が屏風松、左の松が箱松です。
この松並木は『日本庭園史大系』でも取りあげられています
屏風松との間の路から箱松を見ると、複雑に絡むように枝を曲げたあと、枝を下に向けて生け垣の形を作っていることがわかります。
枝を下に曲げた様子がよくわかります。写真右の白いところが園路です。
幹周約3.5m、樹高8m。クロマツを台木にして接ぎ木したもので、地上1mくらいのところに接ぎ木のラインがあります。1833年に徳川第11代将軍・徳川家斉公から賜った盆栽の五葉松だともいわれていますがどうなんでしょう。
<場所>
南庭、南湖のほとり。掬月亭そば。
栗林公園でもっとも姿が良いとされるマツです。
110個の石を組み合わせた石組(亀)の上にクロマツ(鶴)を組み合わせています。
もとは家老の屋敷にあった松で、家老がこのマツの手入れに熱中して遅刻したために石高を500石から400石に減らされたという言い伝えがあります。
<場所>
北庭、商工奨励館前
栗林公園のマツは約1400本、内1000本が仕立松。ということは約400本が自然松ですが、この自然松も無駄ではありません。高い樹が陰を作れば暗さの演出になりますし、幹が太くなり樹皮がひび割れれば、それはマツが生きてきた年月の象徴だからです。
<場所>
南庭、北庭を含む園内各所
(芙蓉沼周辺、商工奨励館周辺、新日暮亭周辺、南湖と北湖の間、などなど)
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