『栗林荘記』は江戸時代に書かれた栗林荘 (栗林公園の前身) の記録で、公式ガイドブックのようなものと説明される。当時の藩主松平頼恭 (まつだいら よりたか) の命により1745年に書かれた。この1745年という年は、大名庭園としての栗林荘の完成年とされる。この直前にやはり頼恭の命で栗林荘の改修・追加工事があり、園内名所の名前のつけ直しがあった。
全体が漢文で書かれていて、その構成は、
概要 (立地など):27文字
北門からのルートに沿った説明:1359文字
東門からのルートに沿った説明:344文字
カテゴリごとの説明:1133文字
あとがき (執筆に至る経緯、栗林荘沿革など):369文字
(字数は白文での数字。独自カウント)
となっている。内容の中心はルートに沿った説明で、カテゴリごとの説明は名前の列挙に近い。
この『栗林荘記』から何が読み取れるか、思ったことを次回から書いていきたい。