栗林公園の景観

飛来峰からの景観

飛来峰から南湖を見る景観は、園内を代表する景観です。手前には偃月橋が大きく見え、端の向こうには池の水面が広がり、池の向こう岸には建物(掬月亭)が見え、その奥の林は背景の山と自然につながります

飛来峰から見た南湖

芙蓉峰からの景観

飛来峰からの景観と並び称されるのが、芙蓉峰から北湖を望む景観です。解説書によってはこちらをメイン写真に使っています。

紫雲山を背景としている点は飛来峰からの景観と同じですが、こちらは松と汀線を中心とした景観で、人工物が目立たない分一層雄大に感じます。右には箱松・屏風松が見えます

芙蓉峰から見た北湖

変化する景観

単独の景観だけでなく、変化する景観が栗林公園の見所です。

明るい風景から暗い風景へ、閉ざされた場所から開けた場所へと雰囲気が大きく変わります。

  • 北湖西岸→新日暮亭前、のルート
  • 掬月亭→楓岸→吹上のルート
  • 偃月橋→回中→飛猿厳のルート 、または逆のルート

を歩いてみてください

回中から偃月橋へ

路の景

栗林公園には短い直線をつないだような園路もあります。方向性が強調された景観は、直線園路ならではのものです

松並木の直線園路

紫雲山という軸

栗林公園は場所によって雰囲気や様式がかなり違いますが、園内各所から紫雲山が見えることで統一感が保たれています。

 

視点となる場所(建物、築山など)を紫雲山と正対するように作っているところが何か所かあり、意識的に景観に取り入れているのがわかります

正面に紫雲山が見える